お知らせ

産業廃棄物の処理方法とその種類

その他 2023.06.06

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、家庭ごみや建設廃棄物などの一般廃棄物に該当しない廃棄物のことです。

産業廃棄物は、その危険性や処理の難易度から、特別管理産業廃棄物と産業廃棄物に分類されています。

特別管理産業廃棄物とは

特別管理産業廃棄物とは、爆発性、毒性、感染性などの危険性がある産業廃棄物です。

特別管理産業廃棄物は、その危険性から、14種類に分類されています。

• ダイオキシン類
• ポリ塩化ビニル（PCV）
• 水銀
• 鉛
• カドミウム
• 六価クロム
• ヒ素
• PCB
• アスベスト
• 石綿
• 廃酸
• 廃アルカリ
• 感染性廃棄物
• 動物性油脂
• 危険性油類

産業廃棄物とは

産業廃棄物とは、特別管理産業廃棄物に該当しない産業廃棄物のことです。

産業廃棄物は、その種類や性状によって、以下の方法で処理されます。

• 焼却処理
• 埋め立て処理
• リサイクル処理
• 中間処理
• 焼却処理

焼却処理

焼却処理とは、産業廃棄物を高温で燃焼させて無害化する処理方法です。

焼却処理は、処理能力が高く、処理後の残渣も少量であるため、多くの産業廃棄物で利用されています。

ただし、焼却処理には、ダイオキシンなどの有害物質が発生する可能性があるため、適切な対策を講じる必要があります。

埋め立て処理

埋め立て処理とは、産業廃棄物を地中に埋め立てて処分する処理方法です。

埋め立て処理は、処理費用が安価であり、広い土地が必要ないため、多くの産業廃棄物で利用されています。

ただし、埋め立て処理は、最終処分方法であるため、産業廃棄物を無害化することはできません。

リサイクル処理

リサイクル処理とは、産業廃棄物から資源を回収して再利用する処理方法です。

リサイクル処理は、産業廃棄物の発生量を削減できるため、環境に優しい処理方法です。

ただし、リサイクル処理には、産業廃棄物を適切に分別する必要があるため、コストがかかります。

中間処理

中間処理とは、産業廃棄物を減容化、無害化、安定化させて、最終処分やリサイクル処理を容易にする処理方法です。

中間処理には、焼却処理、破砕処理、脱水処理、選別処理など、様々な方法があります。

産業廃棄物の処理の流れ

産業廃棄物の処理は、以下の流れで行われます。

• 排出事業者が産業廃棄物を収集・運搬業者に委託する。
• 収集・運搬業者が産業廃棄物を処理業者に運搬する。
• 処理業者が産業廃棄物を処理する。
• 処理業者が産業廃棄物処理証明書を排出事業者に交付する。
• 排出事業者が産業廃棄物処理証明書を保管する。

まとめ

産業廃棄物は、適切に処理しないと、環境に大きな影響を及ぼす可能性があります。

産業廃棄物を排出する事業者は、産業廃棄物の処理方法を十分に理解し、適切に処理を行う必要があります。